お金の教室【税金編】

所得税の計算方法知ってますか?

前回までの税金編の記事ではサラリーマンの方の税金について解説してきましたが、それはあくまで「給与所得」に関する話でした。しかし、所得とは何も給与所得に限った話ではありません。

そこで今回は給与所得だけではなく所得税全体の計算についてその基本的な考え方を解説していきたいと思います。

 

所得は何種類あるの?

kurisan
kurisan
そもそも給与所得を含めて所得が何種類あるかご存じですか?
beginner
beginner
所得の種類ですか?退職所得とかですか?
kurisan
kurisan
退職所得もその一つですね!給与所得や退職所得を含めて所得には10種類の所得があります!
beginner
beginner
10種類もあるんですか?!
kurisan
kurisan
そうです!多くの方は収入が会社からの給料だけという方も多いので給与所得以外についてあまり知らない方が多いですよね。10種類の所得とは以下の通りです。
10種類の所得

①利子所得②配当所得③不動産所得④事業所得⑤給与所得⑥一時所得⑦雑所得⑧退職所得⑨山林所得⑩譲渡所得

個人が得た収入はこの10種類のいずれかに該当し、それぞれに定められた方法で所得を計算します。

それぞれの所得に該当するものと計算方法

kurisan
kurisan
それぞれに該当する所得とその計算方法については以下の通りです。

①利子所得:預貯金や債券(公社債)などの利子、公社債投資信託の分配金など

収入金額全額

①配当所得:株式の配当金、株式投資信託・REITなどの分配金など

収入金額-その株式などの取得のために借り入れた資金の利子

③不動産所得:土地・建物の賃貸などで得た所得

収入金額-必要経費

④事業所得:個人の事業によって得た所得

総収入金額-必要経費

⑤給与所得:サラリーマンの給与・賞与など

収入金額-給与所得控除額
サラリーマンは基本的に個人での必要経費が認められていない代わりに給与所得控除があります!

⑥一時所得:生命保険の満期保険金や懸賞金など

総収入金額-必要経費-特別控除額(最高50万円)×1/2

⑦雑所得:年金や恩給、貸付金の利子、原稿料や印紙税、FXや先物取引の収入など

〇公的年金:収入金額-公的年金控除額

〇公的年金以外:総収入金額-必要経費

⑧退職所得:勤務先の退職時に受け取る退職金など

(収入金額-退職所得控除額)×1/2

⑨山林所得:山林の立木を売却して得た所得

総収入金額-必要経費-特別控除額(最高50万円)

⑩譲渡所得:土地・建物や株式など、資産を売却して得た所得

総収入金額-(取得費+譲渡費用)-特別控除額
beginner
beginner
所得の種類によって計算方法も全然違うんですね!
kurisan
kurisan
そうですね!自分で計算する機会はあまりありませんが基本的な仕組みは理解しておきましょう!

所得税の計算手順

kurisan
kurisan
続いては全体の所得税の基本的な計算手順について解説します!
所得税の計算手順

①それぞれの所得ごとに所得金額を計算する。

②赤字がでた所得がある場合に他の所得と損益通算を行う。

総合課税対象の所得は所得金額を合計して計算、分離課税対象の所得は個別に計算して所得控除を差し引く。

④所得控除後の金額(課税所得)に税率を掛けて所得税額を求める。税額控除がなければここで終わり。

税額控除がある場合には④の所得税額から差し引く。

①それぞれの所得ごとに所得金額を計算する

まずは上記の10種類の所得ごとに決められた計算方法でそれぞれの所得を計算します。

②黒字・赤字がでた所得がある場合に損益通算を行う

損益通算とは赤字(収入より費用が多くかかってしまった状態)の所得が出た場合に他の黒字の所得から赤字の所得を差し引くこと。ただし、所得の計算で赤字が出た場合に損益通算が出来る所得は不動産所得事業所得譲渡所得*・山林所得の4つの所得のみです。

*株式や不動産の売買による赤字は他の所得との損益通算は出来ません。

利子所得及び退職所得は、所得金額の計算上損失が生じることはありません。また、配当所得、給与所得、一時所得及び雑所得の金額の計算上損失が生じることはありますが、その損失の金額は他の各種所得の金額から控除することはできません。

給与所得が200万円の黒字・不動産所得が50万円の赤字

→給与所得の200万円から不動産所得の赤字分50万円を差し引くことが出来る

他の所得により100万円の黒字・株式の売買により90万円の赤字

→損益通算不可

総合課税対象の所得は所得金額を合計して計算、分離課税対象の所得は個別に計算して所得控除を差し引く

所得税の課税は総合課税が原則。総合課税は各所得金額を合計して所得税額を計算すること。一方で他の所得と合算せずに分離して所得税額を計算する方法を分離課税と言います。分離課税には源泉分離課税申告分離課税があります。

原則は総合課税です。分離課税となるものは以下の通りです。

申告分離課税の対象:山林所得・土地建物や株式等の譲渡による譲渡所得

源泉分離課税の対象:退職所得・預貯金の利子など

※詳細は国税庁のウェブサイトは参考にされてください(総合課税源泉分離課税申告分離課税)

総合課税・分離課税それぞれ所得が計算が出来たらそこから該当になる所得控除を差し引いて課税所得金額を計算します。

kurisan
kurisan
あとは上記にある通り税率を掛けて所得税額を求めます。税額控除がある場合には最後に所得税額から差し引いて実際の所得税額が計算されます!
beginner
beginner
なるほど💡今までは給与所得の事しか考えていなかったけど、資産形成で投資(株式・債券・不動産など)を行うならそれぞれの所得の計算や総合課税なのか分離課税なのか知っておく必要がありますね!
kurisan
kurisan
そうですね!また最近では副業をされているサラリーマンの方も増えていますが副業(事業所得)で赤字が出た場合は給与所得と損益通算出来て税金が還付されるかもしれません!

ということで今回は各所得の基本的な計算方法や所得税の計算手順について解説いたしました。それぞれ所得の細かい特徴などはこれからの投稿の中で少しずつ紹介していきたいと思います。まずは全体のイメージを持っていただければ幸いです。

これまで給与所得だけだったけど資産形成や副業をはじめたという方も最近では多いのではないでしょうか?そのような場合、今まで以上に税金についての知識は必要になってきますので、基本的なところは理解しておくようにしましょう!

では今回はこの辺で(@^^)/~~~

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA