お金の教室【保険編】

保険見直し【死亡保険Part2】

前回【死亡保険Part1】で死亡保険の目的の1つである「死後の整理資金」についての考え方をお伝えしました。参考☟

保険見直し【死亡保険Part1】固定費の見直しで保険の見直しを検討されている方も多いと思います。今回の投稿から保険の見直しシリーズとして保険種類ごとに見直しのポイントや...

今回は死亡保険Part2として、死亡保険のもう1つの目的である残されたご家族の生活費について説明していきたいと思います。

全体のイメージ

残されたご家族への生活費について全体的なイメージを図にするとこのような感じです。

これを見ていただいたらわかると思いますが、残されたご家族への生活としてどれくらい生命保険に加入したらいいのかというのは本当に人それぞれです。収入や職業、家族構成、お住まいの状況などによって大きく異なりますので、平均〇〇〇〇万円とかそういったもので金額を決めてはいけないということです。

ですので、ここでは例えば30代のご夫婦だとこれくらい必要ということを言いたいわけではありません。生命保険で備えるべき金額はどのようにして考えるべきかを知っていただきたいと思います。

必要な保障額

図解したように必要な保障額は3つの要素で成り立っていますので一つずつポイントを説明していきます。

①生活費

一般的に現在の生活費×7割と言われています。

現在の生活費は本当にご家庭により異なりますので、まずはご自身の家庭で毎月何にいくら支出しているのか?を把握するようにしましょう!

②住居費

こちら現在の居住形態が「持ち家」or「賃貸」で大きく異なります。

・持ち家の場合…多くの場合、住宅ローンを組む際に、団体信用生命保険に加入しているので、万一の時は住宅ローンの支払いは免除されるので、その後の支払いはなくなります。つまり別途保険で準備する必要はありません。

団体信用生命保険とは住宅ローン加入者が死亡・高度障害の際に保険金によって住宅ローンが返済される仕組み。

・賃貸の場合…そのまま住み続けるにしても、転居するにしても継続して「家賃」が発生するので、その分が必要保障額となる。

③教育費

教育費については、お子様がどのような進路をたどられるかがわからないため、あくまで平均や親の希望で金額を算出するしかありません。ちなみに幼稚園から大学までの教育費の総額は平均約1000万程度と言われています。

準備済み資金

続いて準備済み資金についてみていきたいと思います。

①配偶者の収入

現在働かれている方はその収入が準備済み資金になります。現在専業主婦(夫)の方でも、万一の際は仕事をする予定であれば、それも準備済み資金として計算してもよいでしょう*。

*ただし、すぐに働けるかなど不確定な面もあるため、あまり高額な収入を準備済み資金とするのはおすすめできません

②遺族年金

②-1:遺族基礎年金

遺族基礎年金は、国民年金から給付される遺族年金です。国民年金は全員加入の制度ですので、遺族基礎年金は全ての人が受け取れるものです。

ただし、受給対象者は以下の通りです。

〇死亡した方によって生計を維持されていた

①子*のいる配偶者

②子*

*子とは18歳到達年度の末日(3月31日)を経過していない子

20歳未満で障害1級または2級の子

つまり、子のいない配偶者には支給されませんのご注意ください。

支給額については以下の通りです。

・年額781,700円

・子の加算:第1子・第2子の加算 年額 各224,900円

第3子以降 年額 各75,000円

例えばお子様一人のご家庭だと

781,700円+224,900円=1,006,600円(月額約83,800円)

となります。

②-2:遺族厚生年金

遺族厚生年金は厚生年金から給付される遺族年金です。厚生年金は会社員(公務員は共済年金)の方が対象になりますので、自営業の方は給付対象外です。

つまり自営業の方は遺族基礎年金のみとなります。

受給資格は以下の通りです。

〇死亡した方に生計を維持されていた

・妻*

・子、孫(国民年金と同じ条件)

・55歳以上の夫、父母、祖父母

*子のない30歳未満の妻は5年間の有期給付

厚生年金の受給資格は「配偶者」ではなく「妻」or「55歳以上の夫」となっている点に注意!また、「子のいる妻」ではないので、お子さんがいなくても支給されます。

遺族厚生年金の支給額については、収入や妻の年齢などによって異なってくるため、ここでは省略しますが、例えば、夫がの年収が約420万でお子さんが1人の妻の場合であれば、遺族基礎年金と合わせて月額約13万円が支給されます。

生命保険で備えるべき金額の計算

既に書いている通り、生命保険で備えるべき金額は

必要な保障額-準備済みの資金

で求めるのですが、これを全部自分で計算するのは大変なのでその辺は計算シミュレーションを頼りましょう!

「必要保障額シミュレーション」「ライフプランシミュレーション」などと検索すればたくさんのサイトがありますので、自分が使いやすいところでシミュレーションしてみてください。大切なのはシミュレーションの際に必要となる「生活費」などをご自身がきちんと把握して、できるだけ平均的な数値を使わないこと、そして、どのようにしてその金額が求められているかを理解しておくことです!

おすすめの保険

シミュレーションの結果、保険で備えるべきだと判断された場合、ここからはじめて商品の検討が始まります。

ご家族の生活費のために加入する生命保険は金額が何千万という単位になりますし、必要な期間が決まっているので、定期保険などの掛捨ての安い商品で準備するのがおすすめでしょう。

その中でもおすすめは「収入保障保険」です。一般的な掛捨ての定期保険が期間内にいつなくなっても一定金額の保険金を支払うのに対して、収入保障保険は「亡くなったときから毎月お給料のように保険金を支払う保険」です。

ポイントは亡くなったときから支払うという点です。

こちらが収入保障保険のイメージです。

このように30歳で亡くなった場合は30歳から65歳まで保険金が毎月支払われて、40歳で亡くなった場合は40歳から65歳まで保険金が毎月支払われます。ですので時間の経過とともに保障も少しずつ減少していきます。

つまり、既に経過した部分の生活費は不要だから保障しませんよ、その代わり保険料も割安ですよという事です。すごく合理的ですよね!

一般的な定期保険は仮に同じ4000万の保障であれば、保証期間内のいつなくなっても保険金が4000万支払われますが、言い換えれば必要のない期間の分まで常に保障しているので割高だということです。

さらに現在はたばこを吸わない方は保険料が安くなるなどの割引もありますので、そのような制度も使うことで同じ死亡保険に加入するにしても保険料を抑えることができます。

まとめ

以上で死亡保険の見直し編が終わりです。

いかがでしたでしょうか?死亡保険は万が一の際に大切なご家族を守るために非常に役に立つものです。保険という制度は優れた発明であることはもちろんですが、一方でマイナスサムゲームであることもまた一つの側面です。参考☟

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ですので、目的に合わないものや目的以上のものに加入する必要性はありません。しっかりとご自身の状況を把握して、本当に必要だと思う保険に加入するようにしましょう!

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