最近欧米各国では新型コロナ感染の第2波?第3波?で感染者数が急激に増えてきていますね。また、日本でもまた徐々に感染者数が増えてきている状況です。
まずは新型コロナ感染が一日も早く収束して以前のような日常が戻ることをお祈りいたします。
そのような状況の中、今年の9月に太陽生命から発売された新型コロナを対象とした保険は発売わずか13日で1万件以上も販売され、さらに11月から持病がある方も加入できる緩和型の取扱いもスタートしており、感染拡大が広がる中ますます加入が増えそうな勢いです。
ということで今回は新型コロナを対象としたコロナ保険について詳しく見ていきたいと思います!
・コロナ保険の内容
・コロナ保険は必要なのか?
コロナ保険の内容は?
コロナ保険は単品では加入不可
まず理解しておきたいのは「コロナ保険」という単品の保険はありません!コロナ保険と言われているのは太陽生命の「入院一時金保険」とセットで加入することが出来る「災害入院一時金保険(感染症プラス入院一時金保険)」の事を言います。
ですのでよく月額500円から入れるコロナ保険などと言われていますが、あくまで災害入院一時金保険の部分の保険料が500円程度ということです。
具体的な保障内容
上述したようにコロナ保険の内容は「入院一時金保険+災害入院一時金保険」です。入院一時金保険は病気やケガで1日以上入院した場合に支払われる一時金タイプの医療保険になります。
そして災害入院一時金保険の支払事由は以下の通りです。
被保険者が保険期間中に、つぎのすべてを満たす入院をしたとき
(1) 責任開始期以後に生じた不慮の事故(総則別表1)を直接の原
因として、その事故の日から起算して 180日以内に開始した入院
であること、または、責任開始期以後に発病した感染症(総則別
表4)を直接の原因とする入院であること
(2) その入院が治療を目的とすること
(3) その入院が病院または診療所における入院(総則別表5)であ
ること
(4) その入院日数が1日以上であること
出典:太陽生命Web版ご契約のしおり・約款「保険組曲Best」2020年9月1日~ P343
⑴の“責任開始期以降に発病した感染症”の対象に新型コロナウィルスが該当するということですね!ちなみにその他の対象の感染症にはコレラ・エボラウィルスなどがあります。
また⑷にまたその入院日数が1日以上であることという条件があります。つまり、新型コロナウィルスで1日以上入院した場合に一時金が支払われるということです。
現在は新型コロナウィルスに感染された方は入院が原則となっているため、基本的には新型コロナに感染した場合には支払いの対象になります。
太陽生命の場合はホームページ上に以下のように記載されていますのでホテル療養や自宅療養も対象になると考えられます。
新型コロナウイルス感染症に罹患された場合で、入院による治療が必要であったにもかかわらず、医療機関の事情などによりただちにご入院できない等、必要な入院治療を受けられない場合などでも、医師の証明書等の提出により、入院給付金のお支払い対象といたします。
出典:太陽生命ホームページ お知らせ一覧「新型コロナウィルス感染症拡大に伴う特別お取扱いについて/5.入院給付金・保険金等のお支払い」
実際に加入を検討される場合や今現在加入の医療保険などが特別取扱いの対象になるかは保険会社へ直接確認をお願いいたします。
つまり、現状では新型コロナウィルスに感染した場合には「入院一時金+災害入院一時金」が支払われることになります。
保険料例
〇入院一時金保険:20万円・災害入院一時金保険:20万円 保険期間:10年
男性 | 女性 | |
20歳 | 2,620円 | 3,220円 |
30歳 | 2,680円 | 3,660円 |
40歳 | 3,280円 | 3,140円 |
50歳 | 4,700円 | 3,800円 |
60歳 | 7,340円 | 5,260円 |
・入院一時金保険・災害入院一時金保険:1万円~20万円まで5,000円刻み
・最低保険料:1,000円
上表は一時金上限の20万円で試算しています。
仮に新型コロナに感染して入院した場合は入院一時金保険20万円・災害入院一時金保険20万円の合計40万円が支払われます。
コロナ保険は原則必要ない!
今まで見てきたようにコロナ保険では最高で40万円の一時金が支払われる保険です。40万円の一時金がもらえると聞くと「結構もらえるんだ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、私はコロナ保険は不要だと考えています。
理由は医療保険やがん保険が不要な理由と同じです。保険料が安いとか最高40万円もらえるとかそういう話ではありません。保険で備えるべきリスクは生活が破綻してしまうようなリスクの場合のみです!参考☟

確かに新型コロナに感染した場合、基本的に2週間は入院等の措置がとられることになるため、仕事を休まなければいけなかったり、家事が出来なかったりすることになります。その分の収入がなくなったり、家事代行など費用がかかるのは理解できます。
しかし、これは新型コロナに限ったことでしょうか?新型コロナ以外の病気やケガで2週間入院した場合はどうでしょうか?
当たり前ですが、仕事は出来ませんし、家事も出来ません。
しかも、新型コロナの医療費は全額公費負担なので全くかかりませんが、新型コロナ以外の病気やケガは高額療養費があるとはいえ治療費が発生します。
つまり新型コロナの方がむしろ負担は小さくなります。ただ、新型コロナの場合、濃厚接触者と判断されると隔離が必要になったりしますので、ご家族の感染に伴って、感染していない方も働けなくなるという可能性もあります。
しかし、治療費がかからないことを考えれば新型コロナだから家計への負担が異常に高くなるということは考えにくいのではないでしょうか?
保険は該当する確率が高いから加入するものではありません!該当する確率は低いけど、家計に与える影響が大きいものに備えるために加入するものです!
もちろん加入を否定するものでは全くありません!今はまだ緊急予備資金としての貯金がそんなに貯まっていないので、貯蓄をしながら新型コロナの拡大がおさまるまで限定で加入するなどは全く問題ないと思います。
大切なこと新型コロナの感染拡大の不安と保険会社に煽られて、基本的な考え方を見失わないことです。
コロナ保険に限らずに保険を検討する際には、保険の基本的な考え方やご自身の家計状況などをしっかりと確認して必要かどうかを判断することです。そして、不測の事態に備えてきちんと緊急予備資金を貯蓄するようにしましょう!一般的に緊急予備資金は生活費の半年から1年分と言われています。
新型コロナウィルスが拡大していく中で、マネーリテラシーが高くしっかりと緊急予備資金を貯蓄できていた方とそうでない方の不安の感じ方は大きく違っていたのではないでしょうか?
少なくとも私は新型コロナウィルスという感染症がまだまだ未知のウィルスであるという不安はあるものの、2週間休業することによるお金の不安は感じていません。
いかがでしたでしょうか?
私はコロナ保険は不要だと考えていますが、コロナ保険への加入を否定したり批判したりするつもりは全くありません。個人個人が考えて判断すべきだと考えています。
ただ単純に新型コロナに対して「何となく不安だから」と言って加入するのは保険会社の思う壺だと思います。
繰り返しになりますがしっかりと検討するようにしましょう!
では今回はこの辺で(@^^)/~~~