お金の教室【保険編】

がん保険は必要なの?

過去の記事で「死亡保険」「医療保険」の見直しについてお伝えしてきましたが、今回は「がん保険」について説明していきたいと思います。

まず保険についての基本的な考え方は以下の通りです。

保険の対象となるような事象(死亡・病気・事故)などが発生した際に生活が困窮してしまうようなリスクに対して備えるもの

詳しくは過去の記事を参考にされてください☟

保険の考え方なぜ保険に加入するのか? 支出を見直してみませんか?の記事を読まれた方は固定費の見直しとして保険を見直したいと思われた方は多いと思いま...

つまり、「がん保険」が必要かどうかは「がん」に罹患したときに、自分の生活が破綻してしまうかどうか?ということになってきます。今回はそのような点を説明していきたいと思います。

<この記事でわかること>
・がんについての基本的な知識(治療費・罹患率など)
・がん保険が必要なのか?

 

がんになった場合の治療費

よく「がんになったら治療費がかかる」「がんはお金がかかる」などと言われています。そして保険会社もがんを罹患した有名人の方をCMなどに起用してがんになったら大変というイメージを印象づけています。

では本当にがんになった場合の治療費が他の病気と比べてお金がかかるのでしょうか?

答えは「NO」です。

日本には「公的医療保険」という素晴らしい公的保険があります。そしてその中に「高額療養費制度」というこれまた素晴らしい制度があります。高額療養費制度とは?と思われる方はこちらを参考にされてください☟

保険見直し【医療保険】多くの方が加入している医療保険。すすめられるがままに加入されていませんか?この記事では医療保険見直しのポイントをお伝えします!...

そしてこの「高額療養費制度」に「がんを除く」などという規定は当たり前ですがありません。

つまり平均的な収入の方であれば1ヶ月の治療費はどんなに高額になっても10万円前後になります。

ではなぜがんの場合はお金がかかるなどと言われるのでしょうか?理由としては以下のような事が挙げられるでしょう。

①他の病気と異なり継続的な治療が必要(抗がん剤や放射線)な場合が多い

②先進医療や自由診療による治療を行う場合

※番外編(独断と偏見) 保険会社が①・②をあおっている

①については「がん」については昔は不治の病と言われるほど恐れられていた病気ですが現在は医療の進歩により「がん」も治る病気となってきました。

しかしながら、まだまだ完治が難しい場合も多く、継続的な投薬や放射線治療が必要な場合も多くあります。そのような場合、もちろん1か月の負担がそんなに大きくなくとも累計にすると大きな金額になるというケースも出てくるでしょう。しかし、その場合でも公的医療保険の治療を受けている限り何千万という単位になることはまずないと言っていいでしょう。

治療費が高額になるのは②の先進医療や自由診療を行う場合がほとんどでしょう。

・先進医療…保険適用外の治療。公的医療保険との併用が認められているもの。先進医療部分は自己負担だが、公的医療保険の治療については公的医療保険が適用される。

・自由診療…保険適用外の治療。公的医療保険との併用が認められていないため、万が一公的医療保険と自由診療を併用した場合、公的医療保険部分も全額自己負担となる。

つまり「先進医療」や「自由診療」については公的医療保険が適用されず自己負担での治療であり、治療費も何百万単位の高額なものが多いため、このような治療を選択した場合には治療費はかなり高額になるでしょう。

ただし、日本ではほとんどの場合、3大治療(標準治療)と呼ばれる「手術・放射線・化学療法(抗がん剤)」が行われます。3大治療は公的医療保険の対象となります。

これに関しては、3大治療(標準治療)が選択されることが良い悪いということではなく、まずは公的保険適用の治療が選択されるケースが多いというのが事実としてあるという事です。

2人に1人はがんになる?

これもまたよく聞くフレーズですよね。

これについて言えば正しくは「一生のうちに2人に1人はがんになる」です。

国立がん研究センターの統計によれば30歳の方が「10年後」「20年後」「30年後」までにがんと診断される確率は以下の通りです。

30歳男性 10年後:0.6% 20年後:2.2% 30年後:7.4%

30歳女性 10年後:1.6% 20年後:5.6% 30年後:11.8%

参考:国立がん研究センターがん情報サービス☟

そして「40年後」「50年後」「生涯」にがんと診断される確率が以下の通りです。

30歳男性 30年後:21.7% 40年後:43.7% 生涯:65.8%

30歳女性 30年後:20.7% 40年後:32.5% 生涯:50.1%

いかがでしょうか?

確かに生涯で見れば「2人に1人」はがんになる確率です。しかし、現役世代(働いている間)でがんになる確率は「高くても10人に1人」です。

よくがんになって治療が長引けば「仕事がなくなる」「収入が減る」ので、それに対する備えが必要といったことも聞きます。これも正しく理解する必要があります。

まず第一に「働けなくなった場合」には「傷病手当金」「障害年金」「失業保険」など公的保険からの給付があります。そして、今見ていただいたように「働いている間にがんに確率はそもそも高くない」のです。

がん保険は必要なのか?

まずがんについてポイントを整理すると以下の通りです。

①がんだからという理由で治療費が高額になることはない(高額療養費制度)

②がんで治療費が高額になるのは公的保険適用外の治療を選択した場合がほとんどである

③働いている間にがんになる確率は高くない

以上の点から考えれば、医療保険同様に貯蓄によってある程度の準備が出来ているのであれば不要だと考えます。

しかし、がんに関してはいまだに完全に治る病気とは言い切れず、それにより治療に関しても様々な研究が行われています。そのため、がんの治療として先進医療や自由診療などの選択肢を検討される方もいらっしゃると思います。

私自身も自分だけのことを考えれば、公的医療保険の治療でダメならしょうがないと思ってしまいますが、もし妻が「がん」になって闘病するとなると、公的医療保険の治療がダメでも先進医療や自由診療で治療できることがあれば出来るだけのことはしてあげたいと考えます。

これは「理屈」ではなく「感情」の話です。

しかし、そのためにはお金が必要です。ですので現在の貯蓄だけでは先進医療や自由診療などの治療まで選択肢に入れられないから保険で備えたいという気持ちも私は理解できます。

ですので、「理屈」で言えば「がん保険」は不要だと思いますが、「感情」もふまえると絶対に不要とも言い切れません。

答えにならないですが「がん保険」に関してはその他の保険以上に「感情」とのバランスによって必要・不要が分かれることになります。

がん保険や保険商品だけでなく、すべての金融商品において「これが絶対」だという選択肢は存在しないと考えています。だからと言って、金融機関のおすすめを信用することはおすすめしません。しっかりと知識をつけた上で、自分自身の状況やライフプラン、そして感情と向き合って商品の選択をすべきだと思います。

そうすれば「こんな無駄な商品に加入してしまった」という後悔はなくなるでしょう!

もしがん保険に加入するならどんな商品がおすすめ?

がん保険の加入をおすすめするものではありません。

最後になりますが上記を踏まえて、もしがん保険を検討したいという方がいらっしゃった場合におすすめするのは「一時金タイプ」の保険です。

ほとんどのがん保険はがんでの「入院・手術」を基本にして、最近は抗がん剤治療が多いから「抗がん剤特約」とか、入院が短くなって通院での治療が増えたから「通院特約」とかおすすめしているがん保険もありますが、このような保障や特約は不要です!

それはあくまで現在の「治療のトレンド」であって、これから先はどのような治療が主流になるかはわかりません。それにそのような治療は「高額療養費」と「貯蓄」で対応可能です。

あくまで公的医療保険以外の治療の選択肢を広げるために保険を検討すること、どんな治療にも対応できるものであることを考えれば「一時金」として受け取れる保険がいいでしょう!

具体的な商品は記載しませんが、がん保険を検討される方はこのような点を考えて検討されるといいでしょう!

今回はスッキリしない結論だなと思われた方もいらっしゃると思いますがご容赦ください🙇

では今回はこの辺で(@^^)/~~~

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